ソウルで絶対に食べたい名店。
地元で愛される、スンドゥブチゲを堪能。

土鍋でぐつぐつ煮えるスンドゥブチゲと、小皿のおかず・ごはんが並んだ食堂のテーブル

ソウル・弘大の路地に、毎朝豆腐をつくっている食堂があります。スンドゥブチゲといえば真っ赤な土鍋を思い浮かべますが、この店は辛さを0から3まで選べて、0でもだしの旨みでしっかりおいしい。編集部が三度足を運んで、注文のしかたから混みにくい時間まで確かめてきました。

Point 01自家製の豆腐が主役。毎朝つくる、ふるふるの食感

運ばれてきた土鍋は、席についてもしばらく煮えつづけています

弘大の大通りから一本入った路地に、朝から湯気を上げている小さな食堂があります。ここは、店の奥で毎朝豆腐をつくっているスンドゥブチゲの専門店。豆乳を寄せたばかりの豆腐は、すくうとくずれるほど柔らかく、スプーンにのせるとふるっと揺れます。

土鍋に入るのは、その日につくった豆腐だけ。作り置きをしないので、売り切れたらその日は終わりです。夜の遅い時間に行くと「今日はおしまい」と言われることがあるのは、そのためでした。

Point 02辛さは0〜3から選べる。0でもおいしい理由

注文のときに、辛さを0から3で伝えます。0は唐辛子を使わず、煮干しと昆布、あさりのだしだけで仕上げたもの。辛くないのに物足りなさがないのは、だしの塩気と豆腐の甘みだけで味が立っているからです。

1は日本のキムチチゲくらい、2で韓国の一般的なスンドゥブ、3まで上げるとひたいに汗が出ます。辛いものが苦手な人や子ども連れなら0か1から。数字を指で出せば伝わるので、韓国語は要りません。

辛さ0。スープは白く澄んでいて、豆腐の甘みがそのまま出ます
辛さ2。粉唐辛子の油が浮いて、こちらが韓国では標準の辛さ

Point 03具材は3種類。迷ったら、あさり

豆腐のほかに入れる具材を、あさり・牛肉・きのこの3つから選びます。値段はどれも同じなので、好みで決めて大丈夫です。

【あさり】だしが澄む、いちばん人気

殻つきのあさりが5〜6個。スープに貝のだしが重なって、辛さ0との相性がいちばんいい組み合わせです。はじめての一杯はこれを。

【牛肉】こくが出るので、辛さ2以上と

薄切りの牛肉がひと握り。脂のこくが加わるぶん、辛さを上げても味がぼやけません。しっかり食べたい日の夜に。

【きのこ】軽く食べたい朝に

えのきとしめじ、ひらたけ。あっさりしていて、朝いちばんの一杯や、前の晩に食べすぎた翌日にちょうどいい重さです。

Point 04注文から食べ方まで。生卵を落とすタイミング

席につくと、小鉢とごはん、生卵がひとつ運ばれてきます。土鍋は煮えたぎった状態で来るので、まず卵を割り入れて、白身が半分固まるまで待つのが地元の食べ方です。

固まったところをスプーンですくって、ごはんに少しずつのせていきます。ごはんを土鍋に入れてしまわないほうが、豆腐の食感が最後まで残ります。

小鉢は3〜4種類。キムチ、もやし、切り干し大根などが日替わりで出てきて、おかわりは自由です。

卵は半熟のうちにごはんへ。小鉢はカウンターに置かれた器から自由に取れます

Point 05メニューと予算。定食はひとり11,000ウォン前後

定食にすると小鉢とごはんがついて、ひとり11,000ウォン前後。学生街なので、値段はかなり良心的です。豆腐だけを買って帰る近所の人も多く、持ち帰り用の木箱がレジの横に積んでありました。

メニュー(一部)
スンドゥブ定食
10,000ウォン(豆腐・ごはん・小鉢つき)
豆腐チョンゴル
24,000ウォン(2人前から)
手づくり豆腐の冷奴
6,000ウォン
テンジャンチゲ
9,000ウォン
ごはん追加
1,000ウォン

Point 06混みにくいのは、開店直後と15時すぎ

平日の12時〜13時半と、18時〜20時は、学生と近所の会社員で満席になります。席は10ほどの小さな店で、相席はありません。

ねらい目は開店直後の11時台と、休憩前後の15時すぎ。土日は開店前から並びはじめるので、11時に着くつもりで向かうと待たずに入れます。ひとり客はカウンターに通されることが多く、待ち時間は短めでした。

Point 07弘大入口駅3番出口からの行き方

地下鉄2号線・弘大入口駅の3番出口を出て、大通りを北へ徒歩5分。角のコンビニを右に入り、ゆるい坂を1分ほど上がった左手です。看板は韓国語だけですが、店先に豆腐の木箱が積んであるのが目印になります。

空港鉄道と京義中央線も同じ駅に乗り入れているので、空港から乗り換えなしで来られます。路地に入るところだけ少し分かりにくいので、地図を出しておくと安心です。

店先に積まれた豆腐の木箱。ここを目印に路地へ入ります

Voice訪れた人の声

辛さ0でもちゃんとおいしくて、子ども連れでも安心でした。豆腐がふるふるで、これを食べに弘大まで行く価値あり。

(家族でソウル、40代)

ひとりでもカウンターにすっと通してもらえました。11時に入ったら貸し切りみたいで、静かに食べられてよかったです。

(ひとり旅、20代)

持ち帰りの豆腐を買って、ホテルでそのまま食べました。何もかけなくても甘い。次は朝いちばんに行きます。

(リピーター、30代)
トゥブトゥブマウルの詳細情報
店名
トゥブトゥブマウル(豆腐マウル)
住所
ソウル特別市 麻浦区 ○○ギル 31
営業時間
11:00〜21:00(15:00〜17:00 休憩/L.O. 20:30)
定休日
なし
最寄り駅
地下鉄2号線・弘大入口駅 3番出口から徒歩7分
予算
ひとり 11,000ウォン前後(スンドゥブ定食 10,000ウォン)
席数
10席(カウンター4/テーブル6)・予約不可
日本語
日本語メニューあり/辛さ0〜3を指で伝えられます

Finallyはじめての一杯に、この店を

韓国のごはんは辛いもの、と身構えてしまう人にこそ、ここの辛さ0を食べてみてほしいです。豆腐そのものの甘さが分かると、次からのスンドゥブの見え方が変わります。

弘大は夜まで賑やかな街ですが、この店は21時前に閉まります。散策のしめくくりではなく、はじめの一軒に組み込むのがおすすめです。おいしかった報告、お待ちしています。

掲載の内容は記事公開時点のものです。営業時間・定休日・価格は変更される場合がありますので、おでかけ前に最新情報をご確認ください。